會豊堂

提供:いわき百科事典プロジェクト

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概要 
  布施研究室で取り組んでいる「いわき産業・観光ガイドプロジェクト」と連携したシステムで、いわき百科事典プロジェクトを進めています。
  下記の情報(ページ)は福島高専の情報基礎科目で、WIKI言語を学習して、【いわき】と【その周辺】についての事柄についてグループ・個人で調べ、百科事典を作成するためのプロジェクトです。
あくまでも情報教育の科目の一貫で行われています。内容面で満足できない部分もあると思いますが、ご了承下さい。
(寮生などが夏休みに帰省し、地元の情報なども調べてくる場合があります。
また、常磐線や磐越東線を利用して市外からの通学生もいます。
いわき市以外の情報の掲載についても、ご理解とご協力をお願いします。)
  内容・表現・著作権等に問題がありましたら、
電子メール:mfuse@fukushima-nct.ac.jp 電話:0246-46-0849研究室までご連絡下さい。
また、【学生に取材に来てほしい】などの依頼は、随時伺います。
授業の関係で次年度になったり、取材希望する学生がすぐに現れない場合もありますがご了承ください。

目次

會豊堂(かいほうどう)概要

會豊堂木地師(きじし)と呼ばれる職人の中の板を加工して製造する板物師(いたものし)に分類される仕事をしている。

創業は昭和10年頃の歴史と伝統のある工場である。現在(平成22年)は、三代目である工場長さんと、その奥さんの二人で工場を切り盛りしている。工場で製造されているものは位牌などの仏具関係漆器(しっき)のおぼんなどの食器関係、レストランなどで使われる木製のテーブルなどの外食関係の商品である。そのなかでも現在では、主に外食関係のものを造っている。

また、商品の品種は1000種類以上でほぼオーダーメードとなっていてとても便利である。お客様に対する真心を忘れずに日々、仕事にはげんでいる。

販売している地域は広く、地元はもちろんのこと近隣の県や東京などにも會豊堂の商品は販売されていて品質や性能は信頼されている。

機械は32台あるが全て人間の手によって動かすものばかりなので、ほぼ手作業の手作り製品となっている。

會豊堂では、他の職人の方々とのつながりを重んじ、職人仲間で日々情報の交換をしている。そして、そこから新しい技術の開発などのアイディアを思案している。

多品種・少量生産をモットーとしている。


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実際に會豊堂で造られたものです。左から位牌、レストランで使われるメニュー立て、箸やフォーク入れ、コップ立てです。

現在では、主に右側の写真の外食関係のものを製造しています。

所在地

  • 住所→〒969-3542 福島県河沼郡湯川村大字奏字奈良町丙七
  • 電話番号→0241-27-4292


会津地方会津若松市喜多方市の間にある湯川村という場所に位置する。




大きな地図で見る

※この地図はGoogleマップより引用しています。


北が喜多方市、南が会津若松市です。


歴史

昭和10年頃~開業、手作業で漆器のお盆やお椀を中心としたものを造り始める。

昭和35年頃~手製の機械を32台導入。

昭和55年頃~位牌などの仏具関係のものも造り始める。

平成元年頃~コンピュータの導入。複雑な形のものも造れるようになる。

平成12年頃~外食関係のお盆や食器、テーブルなどを造るようになる。

現在(平成22年)~昔は個人向けのギフト系のものである漆器などを造っていたが今では業務的な外食関係のものを造るようになった。割合は仏具、漆器物が三割、外食関係が七割である。

工場の様子

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會豊堂の看板です。


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會豊堂の雰囲気です。

會豊堂には様々な基盤や機械、木材などがおいてあり、とても歴史のある工場となっています。

材料について

主に使われている木材料

輸入材

  • イエローポプラ→やわらかく加工しやすい。安い。
  • アガチス→やわらかく、赤みがある。色を出しやすい。
  • スプルス→まな板などに使われる。繊維がきれいで水に強い。
  • ニレ→産地はロシア、中国。安い。
  • スタウト→使い勝手がいい。ロシアでとれる。
  • 桐(きり)→すごくやわらかい。かるく、焼いたりするのに適する。虫食いに強い。
  • しな→白っぽい、木目があまりない。少し水に強い。加工しやすい。


国産

  • 朴(ほお)→やわらかく、加工しやすい。
  • やす→けやきに似て目がきれい。木目を見せる商品に使う。
  • 栓(せん)→太鼓の材料にも使われる。ニレと似た性質を持つ。

○その他

  • 合板→木の粉と接着剤の圧縮したもの。手軽に小さい板から大きい板まで作れるので便利。


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材料の写真で左からしな、ニレ、栓、イエローポプラ、アガチス、スプルス、朴、桐です。


材料の移り変わり

材料は、創業当初は国産が八割、輸入が二割ほどだったが、段々と中国などで木材の生産が行われるようになると、国産の木材が少なくなるだけでなく、育てる手間、加工の手間がかかるうえ、値段が高いので、安く手間の少ない輸入材に切り替えられるようになった。これが平成元年ごろであり、今では国産が二、三割で輸入が七、八割となっている。


作業について

作業に使われる機械関係

  • 自動かんな→木材の厚さを調節するのに使われる。

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下の台のところに刃がついていてそこに木材を差し込んで厚さを調節する。


  • たてすりサンダー→木材の表面のザラザラを取るのに使う。

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↑たてすりサンダー。真ん中中央の刃のローラーところでザラザラをとる。


  • ぺティーワーク→木材をの横を斜め45°にカットするのに使う。

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↑ペティーワーク。写真の左側中央の台の溝のところでカットする。


  • しょうこうばん→木材同士を結合する時に必要な溝を付けるのに使う。

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↑しょうこうばん。台のところに置き溝をつける。


  • ピンネイル→木材を結合させるのに使う、ホッチキスのようなもの。


  • NCルーター→複雑な形をくりぬくのに使うコンピュータを搭載した機械。形のプログラムは自分で作成しインプットする。

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↑NCルーター。左側のドリルのようなところで、木材をNCルーターにインプットした形にくりぬく。


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NCルーターを使うとこの写真ような複雑な形のものも造れる。

作業工程

1 自動かんなで木材の厚さを注文に合わせて調節する。

2 たてすりサンダーで木材の表面のザラザラをとる。

3 木材同士を結合しやすいようにぺティーワークを上下に動かして横を45°にカットする。

4 しょうこうばんをつかって木材に溝をつける。

5 輪ゴムとボンドで溝と45°にカットしたところなどを組み合わせ仮組み立てをする。

6 NCルーターで複雑な形の部分をくりぬく。

7 以上の作業を必要に応じて繰り返す。

※會豊堂ではここまでですが、さらに出来上がった製品にうるしを塗る塗師(ぬし)や塗装をする蒔絵師(まきえし」)、金粉などを飾り付ける紛まき師などの手を経て専門店に売り出される。


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塗師や蒔絵師などの手により完成したものです。

工夫点・苦労しているところ

工夫点

  • 値段はお客様の希望にできるだけ応えられるようになっている。例えば安いものがよければそれに合わせて材料を臨機応変に組み合わせたり、国産にこだわる人なら国産の材料だけを使ったりとほぼオーダーメイドとなっている。
  • 他ではまね出来ないような複雑で独創的な形のものも造れるようにしている。
  • 多品種・少量生産で工場内の材料を使いやすく有効活用できるようにしている。
  • お客様とのコミュニケーションを大事にしている。そこから注文に対する誤解の防止や新しいアイディアにつながったりする。
  • 消費者の立場で速く、じょうぶに、ていねいに造っている。

苦労しているところ

  • 注文に合わせて早いものでは二、三日、複雑なものでは十日ぐらいで造らなければいけない。
  • 近年では、材料が中国に流れているので材料不足になりやすく、他の材料で補うのが大変。
  • 昔はお客様も作業の内容などを理解している人が多かったのだが、近年はまったく知らない人がデータだけで注文してくるので注文に誤解が生じたりすることがある。

リンク



編集後記

會豊堂の皆様方の協力もあり、無事完成することができました。會豊堂の皆さん、ご協力有難うございました。 僕は今回、會豊堂という伝統的な工場をみなさんに知っていただきたいと考えWEBページ作成を開始しましたが、実際に作り始めるにあたり取材などをしてみて、初めて知ったところもたくさんありました。正直あまり具体的に造っているものも分からなかったし、様々な材料の種類や苦労、工夫点など様々なことを知ることができました。また、今回のことで自分的にも大きく成長できたと思います。ですので今回のたくさんの失敗などを胸に刻みこれからの人生に生かしていきたいと思います。

WEBページの方では、情報量の多く、分かりやすいものにできたと思います。そして、このWEBページの更新もできるだけ忘れずにしたいです。

最後に、この度のWEBページ作成に協力してくださった會豊堂をはじめとした皆様方、本当に有難うございました。

※写真などは全て自分で撮影し、許可を得て掲載したものです。

--11710Kazushi Kato 2011年11月24日 (木) 11:15 (JST)

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