夏井川(上流)

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(なついがわ(じょうりゅう))

目次

夏井川の概要

夏井川 全長約58km 小野町・高柴山(8844m)の麓から流れる右支夏井川と大滝根山(1192.5m)、高塚山(1066.4m)、万太郎山(9594m)の麓から流れる夏井川が夏井川除地区で合流し夏井川となっていわき市内、太平洋へと流れる。


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水源地・金山地区・万太郎山

海抜800m以上の阿武隈の冷涼地帯に属する。 阿武隈で数少ないブナの原生林を見ることができる金山ブナ教用林がある。 周辺にある川内村と川俣村が境界争いになったときの犠牲者、精九郎を祀る塚が有り、その塚の脇に樹齢300年のブナの古木が立っている。


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金山ブナ教用林

阿武隈高原には、大滝根山、金山、万太郎山など900m以上の峰々が連なっている。 それらは丁度阿武隈地方の分水嶺で、金山のブナ平には貴重なブナの原生林も残っている。 以前、伐採計画が持ち上がった場所であるが、滝根町がこの地を借り上げて以来、保護してきた。 金山ブナ教用林は平成6年に整備された遊歩道で、一時間程度で一周することができる。 毎年5月に星の村ブナ植樹実行委員会が主催し、ブナ原生林の有る金山地区にブナの苗木を植栽しかけがえのない自然を後世に残すことを目的に「星の村ブナ植樹・田村地方植樹祭」を行っている。

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金山地区にある樹木

滝根衝羽根空木(タキネツクバネウツギ、学名:A.spathulata var. colorata)

ツクバネウツギの変種で、福島県滝根町で発見された。よく分枝して高さ約2mになる。葉は対生し、長さ2~4cmの広卵形または長楕円形で、先はやや尾状に尖り、基部は円形。ふちにはあらい鋸歯がある。5月頃、本年枝の先端に紅色の花を2個つける。花冠は長さ2~2.7cmの筒状鐘形で、先端は浅く5裂し、内側には黄赤色の斑紋がある。


・リョウブ(令法、学名:Clethra barbinervis)

リョウブ科の落葉小高木で、北海道南部から九州・済州島までの山林に多く見られる。 若葉は山菜とされ、庭木としても植えられる。古名ハタツモリ。

特徴:葉は長さ10cm、幅3cmほどで枝先にらせん状につく。花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。 枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ。果実はさく果で3つに割れる。 樹皮は表面が剥げ落ちて滑らかになるので、「サルスベリ」と呼ぶ地方もある。 昔は飢饉のときの救荒植物として利用された。現在は「令法飯」などの材料にする。


・ミズナラ(水楢、Quercus crispula)

ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。温帯の落葉広葉樹林の代表的構成種である。別名、オオナラ(大楢)。

特徴:近縁のコナラやクヌギより寒冷な気候を好み、鹿児島県高隈山を南限に、北は北海道から樺太・南千島まで分布する。 ブナと並んで落葉広葉樹林の主要樹種の一つである。ブナに比べると、やや明るい場所を好む。 樹高は、大きなものでは35mに達する。葉はつやのない緑で、コナラよりももっと波打つようなはっきりした鋸歯(輪郭のギザギザ)がある。 5月頃に長さ5cmほどの花を咲かせ、秋にはドングリが熟す。 コナラと同様、シイタケ栽培の原木などに利用される。 ドングリは灰汁抜きをすることによって食用になる。 現在はほとんど食用にされないが、かつては山村の重要な食料だった。 なお、日本国内ではミズナラから派生した亜種としてフモトミズナラ(近年まで"モンゴリナラ"と呼ばれてきた丘陵帯分布の集団) およびミヤマナラ(偽高山帯分布の矮性個体の集団)の存在が知られている。


・ブナ(山毛欅、橅、椈、学名:Fagus crenata、シノニムF. sieboldii、F. ferruginea)

ブナ科ブナ属の木。落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種。

特徴:温帯域に生育する落葉樹である。高木。大きいものは高さ30mにも達するものがある。 樹皮は灰白色できめが細かく、よく地衣類などが着いて、独特の模様のように見える。 葉は楕円形で、薄くてやや固め、縁は波打っていて、鋸歯と言うよりは葉脈のところで少しくぼんでいる感じになる。 冬芽は褐色の鱗片に包まれ、茎が伸びた後もそれがぶら下がっている。 雌雄同株で、花は春につく。雄花は枝先からぶら下がった柄の先に数個着いて、全体としては房状になる。 雌花は枝先からしっかりした柄の先につく。果実は総苞片に包まれて成熟し、それが割れて散布される。 シイの実の表面を少しトゲトゲさせた感じである。出てきた果実は、断面が三角の痩せた小さなドングリといったところ。


・シデ(四手)

カバノキ科クマシデ属(Carpinus)の落葉高木の総称。 木は比較的小さく、材木は比較的硬い (Hardwood) 。 北半球の温暖な気候で育つ30~40種が知られており、東アジア、とりわけ中国に多い。 ヨーロッパで2種、北アメリカ東部で1種が知られている。

水源地・大滝根山・高塚山

阿武隈山地の中央に位置し、その中でも標高は1192mを誇る最高峰の山が大滝根山である。 他の山が花崗岩であるのに対して石灰岩から成り、山腹に大規模な鍾乳洞を有し、山肌に白く石灰岩の露出も見られる。近くには典型的なカルスト台地の仙台平が雄大に広がり、高原の爽やかさを満喫できる。 しかし、一等三角点の有る山頂は自衛隊のレーダー基地である大滝根山分屯基地(おおたきねやまぶんとんきち)内にあるため許可を得ないと山頂へは辿り着くことができない。


上流に住む魚類

・イワナ

サケ目サケ科イワナ属、体長30cmほど。

特徴:側線に赤い斑点が散らばり、体側には白っぽいやや小さめの斑点も見られる。

生態:水生昆虫や昆虫、小魚などを食べる。


・ヤマメ

サケ目サケ科、体長25cmほど。

特徴:口は丸く、尾びれの切れ込みもやや深く小判状のバーマークと呼ばれる斑紋は稚魚の頃から一生消えずに残る。体色は黄褐色で側線部はやや赤みがかかる。

生態:サクラマスの陸封型で成体になっても海に降りなかった残留魚のことをヤマメと呼ぶ。清水で水温が20度を超えない石や岩盤を底とする流域にすむ。水生生物や小魚、流れ落ちてくる昆虫類を捕食する。


・オイカワ

コイ目・コイ科・ダニオ亜科、体長:オス16㎝、メス12㎝ほど。

特徴:背側は淡褐色で腹部は銀色をしている。オスの婚姻色は派手で赤や青緑色になる。

生態:カワムツに似ているが、カワムツとは住んでいるところが違う。付着藻類やプランクトンを主食とし、春から初夏にかけ浅い砂利底に産卵する。


・ウグイ

コイ目コイ科ウグイ亜科、体長30㎝ほど。

特徴:産卵期になると体側に3本の赤い帯が現れ、小さな白い点が全身、特に頭部や背側に現れる。

生態:イワナやヤマメなどと同じように降海型と陸封型がある。陸封型は上流域から河口域、湖沼に至るまで広く分布している。産卵期は春から夏にかけ河川の瀬で行われ、卵は約1週間内で孵化する。藻類や水生昆虫、小魚などを食べる雑食性である。

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編集後記

今回、メインに取り上げたものが夏井川の上流(金山地区)であった。 取材に行くために金山、万太郎山、大滝根山周辺に足を運んだが、工事中だったり、道が舗装されていなかったところも少しあったため、なかなか回数取材に行くことができなかった。




     

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