古殿町震災被害調査
提供:いわき百科事典プロジェクト
古殿町震災被害調査(ふるどのまちしんさいひがいちょうさ)
概要 布施研究室で取り組んでいる「いわき産業・観光ガイドプロジェクト」と連携したシステムで、いわき百科事典プロジェクトを進めています。 下記の情報(ページ)は福島高専の情報基礎科目で、WIKI言語を学習して、【いわき】と【その周辺】についての事柄についてグループ・個人で調べ、百科事典を作成するためのプロジェクトです。 あくまでも情報教育の科目の一貫で行われています。内容面で満足できない部分もあると思いますが、ご了承下さい。 (寮生などが夏休みに帰省し、地元の情報なども調べてくる場合があります。 また、常磐線や磐越東線を利用して市外からの通学生もいます。 いわき市以外の情報の掲載についても、ご理解とご協力をお願いします。) 内容・表現・著作権等に問題がありましたら、 電子メール:mfuse@fukushima-nct.ac.jp 電話:0246-46-0849研究室までご連絡下さい。 また、【学生に取材に来てほしい】などの依頼は、随時伺います。 授業の関係で次年度になったり、取材希望する学生がすぐに現れない場合もありますがご了承ください。
目次 |
被害調査の目的
この調査の目的は、東日本大震災における古殿町の土砂崩れ・地割れによる通行止め、施設の被害とその復旧についてを町役場を通して調べ、
町民の方、町を訪れる方に、町の被害の現状を知ってもらって、往来に役立ててもらいたいのと、町の地盤から地震に対する耐久性を伝え、
結果的に古殿町の災害に負けない強さを伝えるのが目的。
上の地図(地形図)をご覧になればわかるように、古殿町は山あいに位置しているため、
主にはがけ崩れ、や土砂崩れ、それに伴う道路(路線)の通行止めが引き起こされる。
今回の震災では、多くの箇所での通行止めが起こった。ここでは、それらについて詳しく取り上げていく。
Googleマップより引用。
施設・設備の被害
町民プール:天井のパネルが落下。復旧済み。
第一体育館:ガラスの破損のため、しばらく使用不能だった。ガラスがあった部分にビニールを張ることにより対処。復旧済み。
滝ノ平集会所:全壊のため現在、建て直しを検討中。
水道:今回の地震により、地下の水脈が変わった。このことにより、個人で引いている水道から水が出なくなるという障害が発生した。
このことについて、町としては、町独自の補助制度により支援する。
電気:地震直後停電あり。3月11日午後7時ごろ復旧。
民家・住宅:瓦の落下、壁のひび割れ・崩落、塀の倒壊。各自復旧中。
ゴミ集積所:三株・滝ノ平のゴミ集積所が土砂崩れに巻き込まれ、全壊。
施設の復旧については、公共施設は町の予算で直していくが、住宅については、各自所有者の予算で直していくこととなる。
左から、ゴミ集積所、町民第一体育館
通行止め
通行止めは総じて十本あり、内訳県道が一本、町道が九本であった。
県道
いわき石川線:御斉所街道の土砂崩れにより、通行止め。対岸への橋を建造することによって、仮設道路を設置。現在通行可能
町道
小松川須巻線:路面におびただしい地割れ、ズレがあるため、危険。現在通行止
下論田線:道路下の土砂の崩落。復旧中。現在通行止修復中。
浪滝悪原線:路面に大きな割れ目あり。片側通行可能
大原馬場線:現在通行止。
越代熊倉線:土砂崩れ箇所多し。現在通行止
大平上鵰巣線:土砂崩れ箇所あり。補強中。現在通行止
林道薄木ナッサ線:現在通行止
林道水沼仁田線:がけ崩れ箇所あり。現在通行止
林道薄木線:路面におびただしい地割れがあるため危険。現在通行止
平成23年10月15日現在
左から、林道薄木線、御斉所街道、下論田線。
通行禁止
鎌倉岳遊歩道:地震発生から、当分の間、安全面の確保のため通行禁止。現在通行禁止解除
大風川渓谷:地震発生から、安全面確保のため、通行禁止。
平成23年10月31日現在
町の対応
住宅が壊れた町民の方には「り災証明」を、借家で被災した町民の方には「被災証明」をほぼ全世帯に発行している。 8月9日現在、532世帯に発行している。
国や県の「お見舞金」の制度に働きかけることによって、町民の皆さんにお見舞金を出せるようにする。
通行止めとなった道路は、一斉に直す。国の災害復興事業に働きかけ、補助金の支給に該当させ、なるべく早く通れるように復旧させる。
古殿町の地盤
古殿町の地質は竹貫式変成岩、御斉所式変成岩をはじめ、古期花崗閃緑岩、新期花崗岩など多くの岩石で構成されている。
このなかで重要なものが、竹貫式変成岩と御斉所式変成岩と呼ばれる二種類の変成岩である。この変成岩は、
古生代に変成がおこなわれたとされるもので、高熱、および高圧の影響を受けて変成されたとされる。
また変成度としては、竹貫式のほうが、御斉所式と比べて高い。また、厚さも竹貫式のほうが厚い。
このことにより、町民の皆さんの間では、「古殿町の地盤は固く、地震にも強い」という認識を持っている人が多いようだ。
しかし、人口の密集している竹貫地区や田口地区といった、平坦な土地は沖積層で成り立っており、
変成岩は深いところにあるため、揺れを軽減するのは難しい。しかしそれでも、竹貫式変成岩の地盤は固いという認識はほぼ間違ってはいない。
変成岩は「高圧」「高熱」の影響を受けて変成したということから、地震のエネルギーの伝わり方に影響を与えているのだと思う。
また、始新世に日本列島の形成が始まったという説と比べてみると、これらの変成岩の変成時期は古生代であるので、日本列島の形成以前から始まっていたこととなる。
それだけ、古代からの地盤なのだと考えさせられる。
上が古殿町の地質図であるが、左側に広く広がるのが竹貫式変成岩
右側に白く広がるのが御斉所式変成岩
の領域である。
古殿町史 郷土の岩石、一、変成岩より引用。
関連項目
編集後記
このWEBページを通して、古殿町の皆さん、また古殿町を訪れる皆さんに、古殿町の現状と利用可能な道路をお伝えすることができたなら、
このWEBページを作った意味があったと思います。この計画で、一人でも多くの人の助けになれればいいのかなと思います。
このページは、新しい情報が入り次第、どんどん更新していくつもりです。
更新を忘れて逆に迷惑にならないようにしたいと思います。そうならないよう、町の復興に目を向けていきたいと思います。
最後に、このページを作るに当たりご協力くださった、町役場の皆様、古殿町の皆様、ありがとうございました。
引用・参考
- 古殿町史 郷土の岩石、一、変成岩
- Googleマップ
注意
- 時期により、町の方針の変更などの記載に遅れが出ることがあります。
- 一般人の立ち入りが禁じられている区域の被害については、詳しく紹介できないものもあります。
- このページは、情報が入り次第更新していくので、実際の状況と食い違いが出ることがあります。あくまで目安としてご活用ください。
- 各写真は、町役場、関係者の方の許可をいただき、自分で撮影したものを使用しております。
--11619Hiromu Sagawa 2011年10月30日 (日) 23:42 (JST)





